年を重ねるということは

「若作りうつ」社会 (講談社現代新書)

「若作りうつ」社会 (講談社現代新書)

最近読んだ本に関して思ったことなど。


年をとることは、必ずしもマイナスのイメージでとらえるべきでもないのではないかと、最近思うようになった。
「前向きな意味で、年を重ねること」とはどのようなことだろうか。
今日あったやりとりを思い出しながら、忘れないうちに書きだしてみる。

  1. 人の立場を慮れるようになることだろうか。
    • 普段接する場であったり、接しようとする場には、さまざまなバックグラウンドを抱えた人がいる。
    • 必ずしも思い通りにことが進むとは限らないし、むしろ、思い通りに行くことの方が少ない。
    • しかし、それは決して悲観することではない。
  2. 場面に応じて、ものの見方を変えられるようになることだろうか。
    • 目の前にあることに対して価値の判断を下すときは、もの差しが必ずしも一つとは限らないことをどこかで意識できているだろうか。
    • 場面や立場に応じて、使うもの差しを自然に使い分けることができるだろうか。
  3. 人に敬意を払えるようになることだろうか。
    • 年上、年下であるかを問わず、自分にはないすぐれたものを持っている人を敬い、その人から学ぶことができるだろうか。
    • いま自分がここにいるのは、周りにいる人たちに支えられてきたからこそだと、感謝できる気持ちがあるだろうか。
  4. 人に優しくできるようになることだろうか。
    • 自分のいたらなさを胸にとどめながら、人と接することができているだろうか。
    • 望まない結果や結論がそばにあるとしても、人の話を聴き続けることができるだろうか。
  5. 自分にできることには限りがあると意識できることだろうか。
    • 知らないことを、素直に知らないと言えるだろうか。
    • もしもそのことを知らなければ、素直に学ぼうと立ち戻ることができるだろうか。

「一回り大きくなったね」
なぜ、自分がそのように見られているのか。
さかのぼり始めると、最近よく考えることに突き当たった次第。